基本情報
概要
テーマ：「王勃と唐詩選本」
話題提供者：費悦（京都大学 特別研究学生）
主催
科研「思考のための注釈：東アジア古典学の創新に向けて」
当日レポート
当日は、本学の特別研究学生である費悦さんに「王勃と唐詩選本」というテーマでご発表いただき、約10名の方々にご参加いただきました。
まず、費悦さんは、王勃の詩が唐五代時期に編纂された唐詩のアンソロジーにどのように収録されているかを確認しました。さらに、宋代に編纂された唐詩のアンソロジーにおける王勃の詩を網羅的に調査し、『古今歳時雑詠』などの唐詩アンソロジーに王勃の詩が収録された理由について考察を行いました。次に、元代に編纂された唐詩のアンソロジーである『唐音』と王勃の詩との関係について検討を加えました。さらに、明代・清代に編纂された唐詩のアンソロジーにおける王勃の詩の扱いについても分析しました。
自由討論では、「なぜ王勃の詩に注目するのか」といった問題が提起されました。また、杜甫の「王楊廬駱は当時の体」という句の意味や、唐詩のアンソロジーである『唐詩品彙』の分類についても活発な議論が交わされました。
話題提供をしてくださった費悦さん、ご指導くださった先生方、そして討論を活性化してくださった皆さまに、改めて心より感謝申し上げます。
