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セミナー

東アジア古典学の方法 第102回
次世代ロンド(44)

日時
2025年1月25日(土)
会場
Zoomにてオンライン開催

基本情報

概要

テーマ:伍晨曦「糞壌 珠樹を擢(ぬきん)づ」―「種植」からみる柳宗元の永州の花木詩―

主催

科研「思考のための注釈:東アジア古典学の創新に向けて」

当日レポート

当日は、本学の博士課程の学生である伍晨曦さんに、「糞壌 珠樹を擢(ぬきん)づ」―「種植」からみる柳宗元の永州の花木詩―というテーマでご発表いただき、約10名の方々にご参加いただきました。
まず、伍晨曦さんは「種植」の表現について紹介した上で、柳宗元の花木詩について述べました。また、柳宗元の花木詩に関する先行研究を踏まえ、本発表の問題意識を明確にしました。その後、柳宗元の作品を彼の経歴と関連づけながら読み解き、彼の詩における「種植」の表現について詳しく分析しました。さらに、前代や同時代の詩人による「種植」の表現を比較・検討を行いました。最後に、柳宗元にとって「種植」の意義、そしてそれを文学として表現する意味考察を加えました。
自由討論では、花木詩と山水詩の違いや、白居易と柳宗元の花木詩の比較といった論点が提起されました。また、柳宗元が各時代において詠んだ花木詩の作品数や、花木詩と詩体との関係についても活発な議論が交わされました。
話題提供をしてくださった伍晨曦さん、ご指導くださった先生方、そして討論を活性化してくださった皆さまに、改めて心より感謝申し上げます。