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セミナー

東アジア古典学の方法 第33回
次世代ロンド(10)

日時
10月21日(土)14:00
会場
京都大学吉田南総合館北棟4階4117セミナー室

基本情報

概要

話題提供者1:王 怡然(京都大学大学院 博士課程)
テーマ:清末の中国人留学生が創刊した蚕糸業専門誌『中国蚕糸業会報』について
    ―浙江省出身の留学生を兼ねてー

話題提供者2:成 高雅(京都大学大学院 博士課程)
テーマ:『一万社草』から見る明末湖州府における医療慈善活動
     ー京大富士川文庫本を手がかりにー

主催

科研プログラム「東アジア古典学の次世代拠点形成──国際連携による研究と教育の加速」

当日レポート

東アジア古典学の方法 第33回  次世代ロンド(10)
日時10月21日(土)14:00
会場 京都大学吉田南総合館北棟4階4117セミナ―室
 
話題提供者1:王 怡然(京都大学大学院 博士課程)
テ―マ:清末の中国人留学生が創立した中国蚕糸業会とその会誌『中国蚕糸業会報』について
概要:報告者は清末中国人留学生が創立した中国蚕糸業会とその会誌『中国蚕糸業会報』について紹介しました。中国蚕糸業会の部分では、その誕生、組織構成と会員、主旨と活動について説明しました。会誌の部分は、その概況、内容と作者、影響について紹介しました。今後は会員が中国蚕糸業の近代化における貢献についてさらなる調査を行う予定です。
討論:入会の仕方と会誌の読者層について討論しました。
 
話題提供者2:成 高雅(京都大学大学院 博士課程)
テ―マ:『一万社草』から見る明末湖州府における医療慈善活動―京大富士川文庫本を手がかりに― 
概要:成氏は京大富士川文庫、『一万社草』の概況、巻十二「局院」の内容、一万社による医療慈善活動及びその価値について紹介しました。今後は他の慈善事業との関係・比較及び位置づけ、医聖を祀る祠堂・薬王廟の歴史研究、医学史における医療団体・結社の研究についてさらなる調査を行う予定です。
討論:写本の内容と信用性及び蔵書の価値について討論しました。
 
(京都大学大学院博士課程 王怡然)

次世代ロンドについて

 科研プログラム「東アジア古典学の次世代拠点形成──国際連携による研究と教育の加速」(代表:齋藤希史)では、2016年度より、若手研究者による研究発表・交流の場として「次世代ロンド」を立ち上げました。
 大学院生やポスドク、助教、講師などの若手研究者から発表者を募り、自らの所属機関以外の場所での発表を奨励するのが特徴です。コメンテーターも同様に若手研究者から募集し、所属機関の枠を超えた研究交流の促進を図るものです。